京都・嵐山ですごしたお正月
新年を海外のリゾートで迎えるなんて、理想的な休暇ですね~。でも一体いくらかかるんだろう・・・?
我が家はさすがにそこまでの贅沢は慎み、年末年始は実家に帰ってのんびりするというのが、今まで恒例の過ごし方でした。
でも今年は主人のお正月休みがいつもより長く(前後で丸6日間)とれたので、
ならば!どこかでのんびり過ごそうやないか~♡
ということで選んだのは
〈翠嵐 ラグジュアリーコレクションホテル 京都〉です。
マリオット系列の最上位グレード7のホテルで、もうじき8になりますね。
このホテルは実は開業当初から気になっていました。著名な外資系の高級ホテルが京都市内に続々と新規オープンしていく中、「翠嵐」も「ラグジュアリーコレクション」も当時は聞いたことがなく、どんなホテルなのかなんとも雰囲気がつかめない、私にとっては謎めいたホテルで。一度泊まってみたくても、安い時期で1泊7~8万円以上するホテルに気軽には泊まれません。まぁその頃は京都には別の定宿があったので、きっとこれからも縁のないホテルだろうなぁと、遠ざけていたんですが・・・
主人から、「1月2日に1泊予約しといたよ!」と、去年の年末にドヤ顔で打ち明けられまして・・・
それはそれは喜んで行きました♡
今回はその謎めいた、魅力的なお宿をご覧に入れます。
ホテルの正門をくぐるとその先には、
京都らしい純和風な通路とまたまた屋根の付いた門がお出迎え。
お正月なので、主人も気合を入れてお着物で訪問しました。
翠嵐に和装、絵になる~。
それにしても、スターウッドのホテルのわりに随分と完成された和の空間。
数年前に外資系の企業が造り上げた施設にはとても見えない・・・。
と思っていたところ、あとから調べてわかったのですが、実はこのホテルは以前別の経営でホテルとして営業されていたんですね。
そういえば昔この近くを通ったときも、こんな佇まいの建物があったなと。
そのときからある外装をうまく残して、リノベーションしたんですね。
お部屋は居心地の良いモダンな内装。
私たちが今回泊まったのは、「月の音」という客室でした。
幅が広めでスペースにゆとりがあります。
バスルームの開き戸はL字になっていて、開けると室内が一体化して広く感じます。この造り良いですね!
トイレはセパレートでクローゼットの隣にありました。
お部屋からバルコニーに出て見えた景色も完全に和風。紅葉時期とか、お庭も綺麗んじゃないでしょうか。まだ見たことないので適当なことは言えませんが。
フルーツと和菓子のギフトも用意していただいて。このお菓子美味しかったです!
翠嵐には温泉付き客室が全体の1/3ぐらいの数あるようで、そちらに泊まることができたら尚良かったんでしょうけど・・・いいえ、お部屋に温泉がついていなくても、貸切温泉があるので不満はありません。
貸切温泉は2種類あって、私たちは檜スタイルを予約。
貸切料金は別途かかります。4000円ぐらいだったかな?
家族で一緒に露天風呂。用意されていた浴衣を着て草履を履いて、お部屋からぞろぞろ移動するのも楽しいものです。
タオルもミネラルウォーターもたくさん置いてあるので、手ぶらで行けました。これは外国人のゲストにも間違いなくウケるわ~。
では、ここから特筆すべきホテルの魅力をお伝えしますね。
この翠嵐ラグジュアリーコレクションには、宿泊すると嵐山らしいアトラクションを体験できるサービスがもれなくついてきます!
じゃーーーーーん!!
これは、嵐電か阪急電車でここを訪れる場合に、最寄駅からホテルまで人力車で送迎してくれるというものなのですが、私たちのように車でホテルに到着した人向けには、12分間周遊コースがありました。もちろん12分に限らず、1時間でも嵐山を駆け巡ってもらうこともできますが、それはもちろん別料金です。要は、人力車に無料でちょっとだけ乗せてもらう体験ができるという、それがとても魅力的だな~と感じました。
人力車なんて人生でそうそう乗る機会はないですよね。しかも場所は観光名所、嵐山!保津川沿いの風情ある通りや、周辺の路地裏を颯爽と走ってくれるのが、とても爽快でした。
写真も良いの撮ってくれました☆
初めて人力車に乗った息子も、あまりの楽しさに興奮して、また乗りたいっていまだにずっと言います。(私もまた乗せてもらいたい!)
さて、夜のとばりが下りるころ、もうひとつの楽しみが始まります。
敷地内にある〈茶寮 八翠〉にて、宿泊者限定のカクテルタイム♪♪
この茶寮もまた趣があって良かったです。
ラウンジというより、茶寮。
あまりに日本式の建物だったので、もしかして靴を脱いで入るのかな?!と思いましたが、そこはさすがに靴のまま。面倒がなくてその方が良いです。
塩味の卵焼き(キッシュ?)と、甘納豆、抹茶のチョコレートをあてに、「利き酒」ができる日だったので、全5種類のお酒を一杯ずついただいてしまいました。
シャンパン、ワインやノンアルコールのジュースなども、いろいろ揃ってます。
こちらのカクテルタイムは、いままで味わったほかのホテルのそれとは明らかに雰囲気が違って、何もしない贅沢な時間を堪能できました。
そして夕食は、嵐山の町なかで軽めに・・・と、何も考えないで行ってしまった方は注意が必要です。
嵐山は、夕方18時を過ぎると観光客は一斉にいなくなり、お店はどこもシャッターが閉まります。さっきまで賑やかだった通りが嘘のように静まり返り、辺りは閑散とし・・・。
夕食をいただけるお店は限られるうえに、その土地柄なかなかの高額なので、お気を付けください。。
でも大丈夫、懐石やフレンチの名店は徒歩圏内にいくつかあります。ただ、やはりどこも閉店時間が早いので、夜更けにお腹が空いたときはもうインルーム・ダイニングしかないと覚悟してくださいね。(やはり嵐山は四条周辺とはまるで違う!!)
私たちはギリギリお店に滑り込んで夕食をいただけました。
嵐山の夜は幻想的なので、静けさの中に煌々と浮かび上がる〈嵐電 嵐山駅〉もご探勝をおすすめします。
これは〈光の林〉といわれるものだそうで、着物に使われる友禅染めの布を照明にアレンジされています。ここでしか見ることのできない不思議な光景なのですが、なんせ日が暮れると嵐山からは人が消えるので、夕食後に散歩するとそれはそれは妖艶なライトアップを独り占めできちゃいます。
それから翌朝はちょっと早起きして、朝食前にひと気のない竹林に散歩に出かける・・・なんてのも乙ですね。
はい、もちろんしました。
ホテルから徒歩で往復30~40分の散歩になります。
こちらも日中は観光名所として混雑しているので、早朝がおすすめです。
この写真を撮った日は1月3日ですが、朝8時ごろはまだ数人の人出でした。(それもほとんど外国の方。)9時前には人だかりができつつあったので、行かれるなら朝食前が良いのではないでしょうか。
このように、嵐山を朝も夜も楽しむことができて、年明け早々幸せな1泊旅行となりました。
お散歩のあとは、〈レストラン「京 翠嵐」〉で朝食を。
だいたいホテルの朝食って混雑しているブッフェというパターンが多いですが、翠嵐は違います。和食か洋食かを選び、お庭の見えるダイニングでゆったりと腰を下ろしていただきます。
室内の雰囲気は一見カジュアルですが、ふと振り返るとそこには立派な床の間が!
日本のお正月らしく、鏡餅が飾ってありました。
〈レストラン 京 翠嵐〉は、鴨居の低さと上品な欄間が印象的で、そこはやはり日本人の私が見ても「和室」なんですよね。日本の伝統ある建築様式と現代的な色合いがマッチしていて、「邸宅のような空間」と公式サイトでも紹介されていますが、確かにそんな感じがします。
さてメニューですが、私たち夫婦は迷いなく洋朝食をチョイスしました。
最初に小鉢とフレッシュジュースがセットされます。(かわいい♡)
あとは卵料理とソーセージかベーコンかを選んで、パンが付くスタイル。いわゆるアメリカンブレックファストですね。
お味もよく、量も十分でした。
次は和食を試してみたいと思います。
プラチナプレミア特典のレイトチェックアウトは13時まで応じてくださったので、それまでのんびり過ごすことができ、まさにパワーフルチャージ状態。
さらにそのあと、〈茶寮 八翠〉でのアフタヌーンティーまで愉しみました。
こちらのテラス席、春秋には争奪戦になりそう・・・。
冬でもゲストが望めば通してくださるようですが、いかんせん冬の嵐山は寒い。。
でもこの寒空もまた雅やかな嵐山。
来年のお正月にもぜひ再訪しようと、早くも予約をとりつけてしまいました。(笑)